B型肝炎だとわかるきっかけ B型肝炎を知るきっかけについて解説します

B型肝炎だとわかるきっかけ

集団予防接種が原因でB型肝炎ウイルスに感染した方は、約40~45万人言われていますが、未だに自分がB型肝炎ウイルスに持続感染していることを知らない方も多くいます。

その理由としては、B型肝炎ウイルス検査は、一般的な血液検査や健康診断には入っていないことが多く、B型肝炎ウイルス検査を受けたことがない方が多いからです。

では、どのようなときにB型肝炎ウイルスに感染したことを知るかというと、主なきっかけは以下通りです。

① 別の病気や怪我で入院などをしたとき
② 妊娠中の血液検査
③ 人間ドックなど、一般健康診断よりも検査項目が多い健康診断受けたとき
④ 献血を受けたとき
⑤ 副作用がある薬を使用するとき

別の病気や怪我で入院や手術をしたとき

入院などするとき、医療機関では、患者に感染症がないかどうかスクリーニング検査を行います。そのなかに、肝炎ウイルス(B型・C型)検査が入っていることがあり、それがきっかけでB型肝炎だと知る方がいます。

そのほか、同時に梅毒やHIVなどの検査も行っていることが多いです。

妊娠中の血液検査

1985(昭和60)年6月から、B型肝炎母子感染防止事業を開始し、妊婦に対し、HBs抗原検査を公費で行なうことになったことから、それをきっかけとしてB型肝炎に感染していることを知る女性も多くいます。

また、1986(昭和61)年1月1日以降は、出生児への感染防止措置として、
抗HBs人免疫グロブリン(HBIG)やHBワクチンの使用などを行なうこととなりました。それらの措置に心当たりがある方は、手続きの対象となる可能性があります。

人間ドックなど、一般健康診断よりも検査項目が多い健康診断受けたとき

会社や市区町村で行っている健康診断の主な検査項目は以下の通りです。

  • 既往歴及び業務歴の調査
  • 自覚症状及び他覚症状の有無の検査
  • 身長、体重、腹囲、視力及び聴力の検査
  • 胸部エックス線検査
  • 血圧の測定
  • 血液検査(貧血検査、肝機能検査、血中脂質検査、血糖検査など)
  • 尿検査
  • 心電図検査

血液検査のなかに、「肝機能検査」がありますが、これはGOT、GPT、y-GTPなどであり、B型肝炎ウイルス検査は、これには含まれていません。

一方、人間ドックの場合、健康診断の検査項目に加えて、腹部超音波(エコー)検査や上部消化器官検査(胃カメラやバリウム検査)、検便などがあり、血液検査も健康診断のときよりも、検査項目が増えます。

検査項目のなかには、「感染症系検査」があることが多く、その中にB型肝炎ウイルス検査(HBs抗原など)が入っていた場合、それがきっかけでB型肝炎ウイルスに感染していることを知る方もいます。

献血を受けたとき

日本赤十字社では、輸血用血液製剤の安全性を確保するため、献血した血液は、感染症検査を実施しています。

主な検査項目は、以下の通りです。

  • 梅毒トレポネーマ検査
  • エイズウイルス(HIV)検査
  • ヒトT細胞白血病ウイルス-1型検査
  • ヒトパルボウイルスB19検査

そのなかには、B型肝炎ウイルス検査も入っているため、感染症検査の結果通知がきっかけでB型肝炎と知る方もいます。献血受付時に感染症検査の結果通知を希望すると、後日、郵送物が届きます。

副作用がある薬を使用するとき

がんやリュウマチ、膠原病などの治療薬の一部には、その副作用として、B型肝炎ウイルスが再活性化されてしまう可能性があるものがあります。

現在、「B型肝炎治療ガイドライン」では、それらの薬を使用するまえに、B型肝炎ウイルスへの感染(既感染を含む)がないかどうか、血液検査を行ない確認することになっています。そのため、その検査によって、B型肝炎ウイルスに感染していることを知る方もいます。

B型肝炎給付金手続では、5つの要件をすべて満たす必要があります。
まずはB型肝ウイルスに持続感染していることを確認する必要があります。

上記のことで、B型肝炎と知った方は、自分が対象となるかどうかを確認する方法としては、以下の通りです。

① 別の病気や怪我で知った方、副作用がある薬を使用するときの検査で知った方
B型肝炎ウイルスに感染していると言われたときの血液検査結果があるか確認してみてください。
もし、手元にない場合は、医療機関から血液検査結果を開示してもらうことができます。
(開示の方法や手数料については、医療機関にお尋ねください)

② 妊娠中に知った方
お子様の母子手帳を確認してみてください。妊娠中に受けた感染症検査(HBs抗原、梅毒など)に記載されていることがあります。また、お子様が出産直後に注射をしている場合は、予防接種欄に記載が残っている場合もあります。
また、医療機関によっては、血液検査結果を添付してくれているところもあります。

③ 人間ドックなどで知った方
人間ドックや健康診断などの結果表を確認してみてください。紛失してしまった場合は、人間ドックを受けた医療機関等に検査記録が残っている場合がありますので、確認することをお勧めします。開示の方法や手数料については、医療機関にお尋ねください。

④ 献血で知った方
日本赤十字社から送られてきた「結果通知」を確認してみてください。もし、紛失してしまった場合は、献血を受けた管轄の献血センターに再開示申請することができます。開示の方法は各献血センターで違いがありますので、それぞれご確認ください。

B型肝炎給付金の対象となる要件は5つありますが、最初に「B型肝炎ウイルスに持続感染していること」を確認する必要があります。

その確認にあたっては、血液検査結果で対象となるかどうか判断することとなりますので、お手元に血液検査結果がないようであれば、「B型肝炎ウィルスに感染している」と知ったきっかけの医療機関等から血液検査結果を取得することから始めてみましょう。

B型肝炎だとわかるきっかけ まとめ

  • どのようなきっかけで、B型肝炎ウイルスに感染したことを知りますか?
    主に、以下のものが挙げられます。
    ・別の病気や怪我で入院などをしたとき
    ・妊娠中の血液検査
    ・人間ドックなど、一般健康診断よりも検査項目が多い健康診断受けたとき
    ・献血を受けたとき 副作用がある薬を使用するとき
  • 別の病気や怪我で入院や手術で感染を知った場合、どのように給付金の対象かどうかを確認しますか?
    B型肝炎ウイルスに感染していると言われたときの血液検査結果があるか確認してください。
  • 妊娠中に感染を知った場合、どのように給付金の対象かどうかを確認しますか?
    お子様の母子手帳を確認してみてください。また、医療機関によっては、血液検査結果を添付してくれているところもあります。
  • 人間ドックなどで感染を知った場合、どのように給付金の対象かどうかを確認しますか?
    人間ドックや健康診断などの結果表を確認してみてください。
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