過払い金返還請求に関する重要なお知らせ

2010年08月18日
弁護士法人 法律事務所ホームワン

各方面からの「過払い金返還請求」により、貸金業者の資金体力が問題視される様々な報道がなされています。ホームワンにも、過払い金返還請求のご依頼を多くのお客様からいただいておりますが、実際に、貸金業者の対応状況は日々変化している状況です。この件につきまして、できるだけ情報を公開し、お客様と共有して参りたいと思っております。皆様のご理解とご協力をお願い致します。

現在、「過払い金返還請求」による貸金業者の疲弊により、過払い金のスムーズな回収が難しい状況になっています。貸金業者との交渉において、最近の傾向をご報告致します。

過払い金返還の請求権があっても、貸金業者の倒産・廃業などで相手方が存在しないケースがある。
過払い金返還について和解が成立しても、その後相手方が倒産ないし廃業したため払われない可能性がある。
相手方の貸金業者の財務状況の悪化により、過払い金の満額回収が望めなかったり、過払い金の回収ができなくなっているケースがある。
※大手を含めた大半の貸金業者は、減額での和解提案をしてくる
※訴訟を起こしても、満額で回収できないケースもある
過払い金が返還されるまで、時間がかかる傾向にある。
※過払い金の支払を請求しても、回答が遅く、時間稼ぎをしているとしか考えられないケースがある
※訴訟を提起しても、主張や証拠を一度に出さず、小出しにすることで訴訟の長期化を図ってくるケースがある
※相手方業者が、決められた過払い金の返還日を遅延することがある
※相手方業者は、予算内で過払い金を返還しており、予算が尽くと返還時期が遅くなるケースがある
判決をもとに銀行預金口座を差し押さえても、業者がこれを予測し、預金口座から頻繁に預金を引き出しているため、口座残高が不足する等して執行が空振りに終わることがある。
今後、ますます上記の傾向が強まる可能性が高いと予測されます。お客様のご期待に副えるべく、全力で貸金業者との交渉に臨む所存でありますが、財務状況の悪化にともなう貸金業者の対応状況につきましては、何卒ご理解をお願い致します。