文化放送『くにまる食堂』に中原俊明弁護士が出演/706回テーマ 「コピー商品トラブルにご注意を！」編／ホームワンの弁護士へ

2022年11月09日
弁護士法人 法律事務所ホームワン

弁護士の中原です。

今回は、ブランド品のバッグや時計など、本物と見分けがつかない「コピー商品」についてお話をしてきました。

これまでは、もし税関でコピー商品だと判明しても、個人使用目的であれば商品を受け取ることは可能だったのですが、今年１０月に関税法などが改正され、税関でのコピー商品の取り締まりがかなり厳しくなり、税関でコピー商品だということがはっきりしてしまうと、個人使用目的でも没収、受け取りができなくなりました。そのため、今後予想されるトラブルとして、ネットショッピングで商品を購入し、代金を支払ったのに、実はそれが税関でコピー商品とわかり、没収されてしまい、商品が手元に届かないという事態が起きるのではないかと思われます。

コピー商品は、以前は明らかに怪しいサイトで売られていましたが、最近では普通のサイトでも売っている例が結構あるのです。日本の有名なウエブのショッピングモールでも、海外の業者が出品している例があって、そこにコピー商品が紛れていることも多いようなので、安いブランド品は注意する必要があります。

また、コピー商品といえばブランド品を思い浮かべますが、実は、アニメやゲーム関連のキャラクター商品や、ヘッドフォンなどの電子機器、家具や食器などにも偽物が多く、写真を見たぐらいでは分からないですし、またＳＮＳなどに表示される広告にも、コピー商品を販売するサイトに誘導するものがあったりするので注意が必要です。

もし、騙されて買ってしまい、税関で没収されてしまった場合ですが、支払った代金については、残念ながら、返金はまず望めないと思います。そもそも業者に連絡すらつかないのがほとんどでしょう。ただ、モール型のショッピングサイトだと、サイトの運営者が保証して返金してくれるところもあるので、まずはそうした保証制度について、調べてみるといいと思います。

コピー商品については、国民生活センターなどのホームページで特設サイトが作られ、今回の法改正に伴い、ネットショッピングで気を付けること、具体的な要注意のポイントなど丁寧に解説されています。コピー商品トラブルのほか、消費者トラブルの相談事例もたくさん掲載されていますので、自分の身を守るため、一度ご覧になることをお勧めします。

◇日時
毎週火曜 11：31～
◇放送局
　文化放送
◇番組名
　『くにまる食堂』
◇コーナー名
　「日替わりランチ　ホームワン法律相談室」
◇706回テーマ
　「コピー商品トラブルにご注意を！」
◇出演
番組パーソナリティ　野村邦丸さん　
法律事務所ホームワン　中原俊明弁護士