文化放送『くにまるジャパン 極』に中原俊明代表弁護士が出演/674回テーマ 「コロナ禍と破産の今」編

2022年03月22日
弁護士法人 法律事務所ホームワン

弁護士の中原です。

今週は、コロナ禍における破産手続きの現状というテーマでお話ししてきました。新型コロナウイルス感染の拡大が始まり、東京に初めて緊急事態宣言が出てから、まもなく2年が経とうとしています。その間、緊急事態宣言やまん延防止措置が繰り返し出され、感染拡大の影響を受けた企業や個人の苦しい状況が報道され、感染拡大防止と経済活動のバランスをどう取ってくのか、議論されているのは、ご承知の通りかと思います。しかし、コロナ以降、破産の件数そのものは減少しているのです。

裁判所が発表する司法統計では、2020年の破産件数は7万8104件でした。これに対して2021年の速報値では7万3457件。1年でおよそ4600件、割合でみるとおよそ6%の減少、という結果が出ています。様々な理由があると考えられますが、一つには、経済支援策が積極的に実施されたためではないか、という分析があります。企業への助成金はもちろん、個人に対しても緊急小口資金の特例貸付などもあり、それを活用し、なんとか凌いでいる、という方もたくさんいるようです。

ただ、その場しのぎの生活をいつまでも続けるわけにもいかないでしょうし、実際に、最近、債務整理の相談を受けているとコロナの緊急小口資金貸付を受けているという方が多いのです。

今まで貸付などで、なんとか凌いできた方々が、今後、支払いできなくなり、破産に追い込まれる可能性もあります。コロナでの減収がきっかけで、生活費を借りてしまい、すぐ元に戻るだろうと思っていたものの、ずっと状況がかわらなかったため、借金がどんどん大きくなり、返済が厳しくなったというご相談が増えているのは事実なのです。

借金で怖いのは利息です。最初はあまり考えず借りてしまったが、返していくうちに利息の大変さが身に染みてきて、真面目に返済していても、いつまでも返済が終わらない、どうしたらいいかと途方に暮れるわけです。

利息は、だいたい年利15から18%で、借入額が30万なら年に4万5千円から5万4千円、月当たり3750円から4500円程度。これだけなら大したことないように思えますが、多くの業者は一か月の返済額を1万円程度に設定しています。これだと、毎月の返済額のうちおよそ半分は利息となるため、いつまでたっても元金が減らないという悪循環に陥ってしまうのです。

なかなか借金が減らないと、毎日が地獄のように感じている方もいると思いますが、でも抜け出す道はあります。ぜひ、早めに債務整理の相談をすることをお勧めします。実際に債務整理をする、しないに関わらず、相談するだけでも少し気持ちが楽になったという方も多いのです。ホームワンでは借金問題のご相談は何回でも無料で受け付けておりますので、ぜひご相談いただければと思います。

◇日時
 毎週火曜 9:45~
◇放送局
 文化放送
◇番組名
 『くにまるジャパン極』
◇コーナー名
 「得々情報 暮らしインフォメーション ホームワン法律相談室」
◇674回テーマ
「コロナ禍と破産の今」
◇出演
 番組パーソナリティ 野村邦丸さん
 番組火曜日パートナー 西川文野さん
 法律事務所ホームワン 中原俊明弁護士