文化放送『くにまるジャパン 極』に中原俊明代表弁護士が出演/655回テーマ 「住宅ローンと債務整理」編

2021年11月02日
弁護士法人 法律事務所ホームワン

弁護士の中原です。

今週の『くにまるジャパン極』では、「住宅ローンと債務整理」というテーマでお話しました。

コロナウイルスの影響により,収入が減ってしまったことで,住宅ローンの返済が滞っている方が多くいます。延滞の原因の大半は、コロナによる収入減ですが,他にも、銀行のカードローンや消費者金融の借り入れもあって、そちらの返済を優先したため、住宅ローンが延滞してしまったという方もいます。消費者金融は返済が遅れるとしつこく催促が来るため,ついそちらを優先してしまい,住宅ローン分の返済金が全額揃えられないということがあります。

しかし,住宅ローンは自分の資産である家が担保になっていますから、返済が遅れると、競売にかけられ,家を失うリスクがありますので,絶対に後回しにするべきではありません。収入減などの理由から,1社でも返済が厳しいということであれば,債務整理を検討するべきです。もし住宅ローンの支払いが滞っているようなら、消費者金融やクレジットカードなどの借入を債務整理することで、少しでも早く、住宅ローンの延滞を解消できる方法を考えるのが、最初のステップです。一般的には、任意整理か個人再生を検討することになります。

任意整理は、原則として債務を全額返済する必要がありますが、将来の利息はつけず、3年から5年の分割で支払います。住宅ローン以外の債務がそこまで多くない場合の選択肢です。一方、個人再生は、住宅ローン以外の債務のトータルを、原則として5分の1に圧縮して、それを3年で返済していきます。個人再生は,債務総額が500万未満だと、最低でも100万円を返さなくてはならないルールがあって、借金の額が150万、200万程度だと、メリットは小さいので,住宅ローン以外の債務が多い場合に有効な方法になります。
どういう方法がベストなのか、住宅ローン以外の債務の金額、また内容に応じて考える必要があります。
いま返済に苦しんでいる方は、まず家計の見直しをしてみてください。借金の相談を伺うと,家計の管理ができていない方が多いです。生活費の必要額が把握できず足りなくなったら借金で回すから、債務が膨らんでいきます。もし返済のため、新たな借入を考えていたら、それだけは絶対にやってはいけないので、すぐ専門家に債務整理の相談をしてください。

日頃から受けている借金関連の相談では、もっと早く相談を受けていたら・・・と思うことが本当に多いです。早ければ早いほど選択肢も増えます。ホームワンでは借金問題の相談は何度でも無料で対応しています。返済で生活が苦しいと感じたら、いつでもご相談ください。

◇日時
 毎週火曜 9:45~
◇放送局
 文化放送
◇番組名
 『くにまるジャパン極』
◇コーナー名
 「得々情報 暮らしインフォメーション ホームワン法律相談室」
◇655回テーマ
「住宅ローンと債務整理」
◇出演
 番組パーソナリティ 野村邦丸さん
 番組火曜日パートナー 西川文野さん
 法律事務所ホームワン 中原俊明弁護士