文化放送『くにまるジャパン 極』に中原俊明代表弁護士が出演/603回テーマ 「新型コロナウィルス関連倒産の現状」編

2020年10月27日
弁護士法人 法律事務所ホームワン

弁護士の中原です。

今だ、コロナの感染拡大が止まる気配はありません。今日の『くにまるジャパン極』では、大変深刻な話題となっている、新型コロナウィルスの影響による倒産をテーマにお話をしました。

10月初め頃、コロナ関連の倒産が600件を超えたという新聞記事もありました。ただ、民間の調査会社による数字なので、実際の件数はもっと多いと思います。また個人経営のお店では、大きな借金がなければ、店を畳んで廃業しただけで倒産ではない場合もありますので,これは数字には出ません。実は、緊急事態宣言の時期は、裁判所も業務を大幅に縮小していたので破産の件数が減少するという妙な事態もありました。前代未聞の状況ですので、統計もこれまでとは違った見方をする必要があるかもしれません。

業種としては、やはり飲食業、宿泊業などの倒産が目立っています。これまでの休業要請や、外出自粛要請が影響しているのは間違いありません。個人経営の小さなお店だけではなく、大手チェーンのレストランでも閉店するところが少なくありません。ただ、大手の場合は、会社は倒産していなくても、個々の店舗を閉めている例も多いです。しかし会社は存続しても、そのお店で働いていたアルバイトやパートの方が職を失ってとても困っているという話は、よく耳にします。いずれにせよ、飲食業や宿泊業は、GoToキャンペーン等,公の経済支援もありますから、上手に利用していただきたいです。

最近では、個人の方からのご相談で,コロナの影響で収入が減り、当初は貯金を切り崩してなんとかしていたものの,状況が改善されず,返済計画が破綻、行き詰ってしまったという内容も増えてきています。最近はポイントを目当てに、すべての支払いをカードで行う方も多いようですが、クレジットカードも一種の借金、という事を改めて認識していただきたいです。買い物をした時点では、引落としの時には給料が振込まれるから大丈夫だ、と思っていても、コロナなど予期せぬ収入ダウンで返済が滞る事もあり得るからです。

今回のコロナでは,どれくらいで元の生活に戻ることができるのか、まったく先が見通せない中で、雇用情勢は悪化する一方で求人も減っています。実際に債務整理をするかはともかく、相談するだけでも気持ちが楽になる事がありますので,自転車操業状態になる前に、ホームワンに早めにご相談いただければと思います。

【出演情報】
◇日時
 毎週火曜 9:45~
◇放送局
 文化放送(関東エリア)
◇番組名
 『くにまるジャパン極』
◇コーナー名
 「得々情報 暮らしインフォメーション ホームワン法律相談室」
◇603回テーマ
「新型コロナウィルス関連倒産の現状」
◇出演
 番組パーソナリティ 野村邦丸さん
 番組火曜日パートナー 西川文野さん
 法律事務所ホームワン 中原俊明 弁護士