文化放送『くにまるジャパン 極』に中原俊明代表弁護士が出演/586回テーマ 「B型肝炎給付金制度」編

2020年06月30日
弁護士法人 法律事務所ホームワン

弁護士の中原です。

本日の『くにまるジャパン極』では、B型肝炎給付金制度のお話をしてきました。これまでも何度かお話していますが、この制度は、満7歳までに受けた集団予防接種などが原因で、B型肝炎ウイルスに持続感染した方に対して、国が給付金を支給する制度です。

どのような症状が出ているか、どれくらいの期間感染しているのか、といった個々の事情によって給付金額は変わってきますが、50万円から最高で3600万円までとなっています。そしてもう1つ大事なことは、生年月日によって対象となる方が決まっていることです。昭和16年7月2日から、昭和63年1月27日までに生まれた方が対象となっています。

集団予防接種で、およそ40万人以上の方が感染したと言われていますが、そのうち、給付金を請求したのは、今年1月31日の時点で、7万4801人と発表されて、だいたい6分の1くらいです。感染していても症状が出ない方が多いので、自分が感染している事を知らない方が多いようです。自分が感染者であることを知るきっかけとしては、献血や健康診断、人間ドック、あるいは別の病気での治療や入院時の血液検査で分かる場合が多いです。また、女性の場合は、妊娠後の検診時に分かるケースもあります。肝臓の病気は異常に気付きにくいともいわれますから、肝炎だとわかった時には、かなり病状が進んでいることもあります。もし、症状が出ていない段階で早めに分かれば経過観察ができ、症状が出た段階で早期治療をすることができるので、重症化しないで済むこともあるかと思います。給付金は、対象になる方であれば、症状が出ていなくても受け取れるので、B型肝炎と指摘されたら、その血液検査のデータを受け取っておくとよいでしょう。

また、先にもお伝えしましたように、これだけ給付金を受けている方が少ないのは、今、B型肝炎で治療中でも、給付金の制度を知らないという方がいる可能性も少なくないと思っています。「エンテカビル」や、「ベムリディ」など、B型肝炎治療薬を処方されている方は、対象になる可能性があります。これらの薬は高額なので、都道府県の「肝炎治療医療費助成制度」の利用を勧められたり、実際に利用している方が多いと思います。そのような方は、ぜひ、ホームワンに相談していただきたいと思います。

それから、この制度には「追加給付」という仕組みも設けられています。いったん金額が決まっても、それより症状が悪化した場合は、追加で給付金を受け取ることができますので、こちらも覚えておかれるとよいでしょう。

B型肝炎給付金の請求は、期限があります。2022年1月12日までに、国を相手に、訴訟を起こさなくてはいけません。いま症状がない無症候キャリアの方で、期限の後に症状が出ても、訴えを起こしていなければ,給付金は受け取れません。一方、無症候キャリアでも、今のうちに給付金を受け取っておけば、症状が悪化したときには追加給付を受け取ることができます。気になる方は、ぜひ早めにご相談いただきたいと思います。

【出演情報】
◇日時
 毎週火曜 9:45~
◇放送局
 文化放送(関東エリア)
◇番組名
 『くにまるジャパン極』
◇コーナー名
 「得々情報 暮らしインフォメーション ホームワン法律相談室」
◇586回テーマ
「B型肝炎給付金制度」
◇出演
 番組パーソナリティ 野村邦丸さん
 番組火曜日パートナー 西川文野さん
 法律事務所ホームワン 中原俊明 代表弁護士