文化放送『くにまるジャパン 極』に中原俊明代表弁護士が出演/559回テーマ 「国民の祝日」編

2019年12月27日
弁護士法人 法律事務所ホームワン

代表の中原です。

昨年の12月23日は祝日だったのに、今年は普通の月曜日で、「あれ?」と思われた方も多いのでは…ということで、今週の『くにまるジャパン 極』では、「国民の祝日」をテーマにお話しました。

日本には、「国民の祝日に関する法律」というのがあります。そこで、どういう祝日があるのか、その意味や日付などが定められています。たとえば「成人の日」の意味としては、「大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます」こと、とされています。昔は、成人の日=1月15日と定められていて、ラグビー日本選手権が開催されて、国立競技場が満杯になった映像を覚えていらっしゃる方も多いかと思います。それが、1月の第2月曜日になったのは、西暦2000年ですから、そろそろ20年の月日が流れたことになります。これはいわゆる「ハッピーマンデー制度」、土日の後の月曜日を休日にして3連休を作り、余暇を過ごしてもらおうという制度が導入された結果です。成人の日と体育の日、後に海の日や敬老の日も対象となったのは、皆様よくご存じかと思います。

また、「国民の祝日に関する法律」では、春分の日は、「の」がない「春分日」、同じく秋分の日は「秋分日」であると定めています。「春分日」「秋分日」は天文学上の呼び名で、具体的にどの日がそれぞれに当たるのかは、前の年の2月1日に、国立天文台が官報で公表しています。もちろんおおよその予測はできますが、その日までは正式決定ではない、ということになります。

ところで、今年は休みが多かったような気がしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。4月から5月にかけ10連休がありました。新天皇が即位されるということで、即位の日の5月1日、即位礼正殿の儀が行われた10月22日を休日とし、国民の祝日として扱うと法で定めたのです。10連休は、4月27・28日の土日に始まり、29日は昭和の日、5月1日が即位の日、3日が憲法記念日、4日がみどりの日、5日・日曜が子どもの日で6日はその振替休日でした。4月30日と5月2日は何の日でもありませんが、国民の祝日で挟まれている日も休日とする…と、これも法で定められています。

今年は5月1日が休日になったおかげで両隣も休日になりましたが、来年以降のゴールデンウィークは元に戻ります。でも、今後も秋は大型連休が出現するかもしれません。9月の敬老の日、そして秋分の日は先ほどの説明の通り年によって変わることから、一日おきになる可能性があるため、その場合は秋の大型連休が出現することになります。2015年に5連休があって、シルバーウイークと言って話題になりました。次回の5連休は、法律が変わらなければ2026年の予定です。

また来年は、オリンピック絡みで祝日が動くことになりました。「海の日」はオリンピック開会式前日の7月23日、体育の日が衣替えする「スポーツの日」が開会式当日7月24日、これが木・金なので、4連休が出現することになります。そして閉会式8月9日(日)、翌日10日に、本来は11日の「山の日」をスライドさせて、こちらは3連休となりました。いずれも国会で特別措置法が成立したので実現したというわけです。

個人的には、やはり来年のオリンピック・パラリンピックが今からとても楽しみです。

【出演情報】
◇日時
 毎週火曜 9:45~
◇放送局
 文化放送(関東エリア)
◇番組名
 『くにまるジャパン極』
◇コーナー名
 「得々情報 暮らしインフォメーション ホームワン法律相談室」
◇559回テーマ
 「国民の祝日」
◇出演
 番組パーソナリティ 野村邦丸さん
 番組火曜日パートナー 西川文野さん(お休み)
 法律事務所ホームワン 中原俊明 代表弁護士