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文化放送『くにまるジャパン 極』に中原俊明代表弁護士が出演/422回テーマ 「ポケモンGOしながら運転」編

2017年04月25日
弁護士法人 法律事務所ホームワン

代表の中原です。

今日は,京都であったポケモンGOをプレイしながら運転し,死亡事故となった事件についてお話ししてきました。判決は禁錮1年6月,執行猶予5年でした。ネットでは,死亡事故を起こしたにも関わらず,刑が軽いのではないかというような批評が多くみられましたが,これは加害者の行為が自動車運転死傷行為処罰法の「過失運転」という罪に当たる事が大きな要因です。
「過失運転」では,刑罰の上限が原則として7年となっています。そして「過失運転」より悪質な場合は「危険運転」となり,こちらは上限が20年と,一気に重くなります。

「過失運転」と「危険運転」は大きく違います。
まず,「過失」は法律の上では,「注意義務違反」という言葉に置き換えられます。わかりやすくいうと,何かをする,あるいは何かをしないことについて気をつけるべきなのに,不注意にもしなかった,あるいは逆にしてしまったことを意味します。
なので「過失運転」は車の運転に不注意があったということです。たとえば居眠り運転は「運転中止義務違反」。眠いときは,ただちに運転をやめなきゃいけない義務があるからです。それから脇見運転,こちらは「前方注視義務違反」で,ポケモンGOをやりながらの運転もこれに当たります。

一方,「危険運転」は正常な操作が困難な状態で車を運転していて,それを運転者が認識していることが条件になります。そして「過失」とは違って,何が危険運転にあたるのか,その内容が法律にきちんと書いてあるのも特徴です。アルコールや薬物,あるいは政府によって指定されている病気等の影響に基づく特定の行為だけが「危険運転」の罪に当たる,ということになっています。

また,裁判では,ほかの事案との公平を保つために,犯罪のパターンごとに,刑の重さの相場というものもあります。
交通事故に関しては「過失運転」で人を死亡させた場合,自動車保険で損害賠償がなされますし,前科や道交法違反等の事情がなければ,だいたい1年から1年8月の禁錮刑,そして3年から5年の執行猶予がつくのが相場になっています。
やはり「危険運転」に比べて,不注意によるものなので,非難される程度は低くなるべき,と考えられています。

とはいえ,運転中のポケモンGOは不注意のレベルを超えていると感じる方も多いと思います。問題は,法律に定められている「危険運転」の項目の中に「ポケモンGO」が入っていないということだと思います。
アルコールや薬物,あるいは病気の影響で正常な運転ができなくなったか,といえば,そうではありません。残念ながら「過失運転致死罪」しか適用できず,量刑の相場通り,執行猶予つきの判決が出る,ということになったのです。

【出演情報】
◇日時
 毎週火曜 9:45~
◇放送局
 文化放送(関東エリア)
◇番組名
 『くにまるジャパン 極』
◇コーナー名
 「得々情報 暮らしインフォメーション ホームワン法律相談室」
◇422回テーマ
 「ポケモンGOしながら運転」編
◇出演
 番組MC 野村邦丸さん
 番組パーソナリティ 鈴木純子さん
 法律事務所ホームワン 中原俊明 代表弁護士