文化放送『くにまるジャパン 極』に中原俊明代表弁護士が出演/407回テーマ 「新成人とクレジット」編

2017年01月10日
弁護士法人 法律事務所ホームワン

代表の中原です。
今年もよろしくお願いいたします。

昨日は成人の日でした。成人の日を迎えた皆さんは1996年度生まれ,1996年といえば,アトランタ五輪の年です。男子サッカーがブラジルに勝利したり,有森裕子選手が銅メダルを獲得して「自分で自分をほめたい」という名言をおっしゃった,あのオリンピックから早や20年です。

本日は毎年恒例,新成人の皆さんに向けて,お金に関するアドバイスをしたいと思います。
去年,選挙権が18歳以上に引き下げられましたが,民法や少年法の成年年齢は20歳のままです。20歳になると,いろいろな契約も自分ひとりで決められます。親元を離れて自活したり,転職や失業なども経験する可能性が出てきます。お金に関する知識が大切になってくるわけです。

身近なもので,気をつけていただきたいのが,クレジットカードです。
20歳を超えると,クレジットカードを使うのも自分の責任ということになり
ます。「キャッシング」を利用された方もいるでしょう。ただ「キャッシング」なんて言うと何だかカッコイイですが,これ,れっきとした借金のことですから注意してください。
気軽で便利,さらにポイントも貯まる…ということで,買物全部をクレジットカードで済ませる方もいるようですが,くれぐれも慎重にお使いいただきたいと思います。

オトナになれば,お金のマネジメントも,きちんと自分でやっていかなければなりません。ハタチとして知っておきたい,上手な「やりくり」のポイントは2つです。

1つ目は,以前からご紹介していることですが,「クレジットやローンは借金,借りた分はマイナス」ということです。どうしても借り入れが必要になった場合は,「引き算」をする必要があります。

たとえば仕送りやアルバイトで,収入は月20万あるとします。うち家賃や食費など生活費で18万が必要とします。
ここで「引き算」。20万から18万を引くと…2万円です。つまり,返済可能なのは,この引き算の答え「2万円」。しっかり計算して,返済可能な金額をちゃんと頭に叩き込み,その上でお金を借りたり,買物を楽しむことが大切です。
   
2つ目は,借金返済については,2年,3年の単位で考える必要があることを覚えておいてほしい,と言うことです。たとえば「部屋の更新料」,忘れがちですよね。用心が必要です。クレジットで買物をしたり,キャッシングする場合には,ここまで考えた上で,あくまでも慎重に行なってください。
本当に必要な物,あるいはお金なのか,徹底的に考えましょう。借金して手に入れても,嬉しいのはその時だけで,その後,何年も借金と付き合わねばならない可能性が出てくるのです。

最近の若者はクルマに乗らない,旅行しない傾向があり,あまり大きな買物をしないイメージもあります。ただ,自活を始めたり,新生活で友達が増えたりすると,気づいたら借金まみれ,という状況になりかねません。くれぐれも注意した上で,人生を楽しんでいただきたいと思います。

【出演情報】
◇日時
 毎週火曜 9:45~
◇放送局
 文化放送(関東エリア)
◇番組名
 『くにまるジャパン 極』
◇コーナー名
 「得々情報 暮らしインフォメーション ホームワン法律相談室」
◇407回テーマ
 「新成人とクレジット」編
◇出演
 番組MC 野村邦丸さん
 番組パーソナリティ 鈴木純子さん
 法律事務所ホームワン 中原俊明 代表弁護士