文化放送『くにまるジャパン』に中原俊明代表弁護士が出演 181回テーマ 「世界のビックリ判決」編

2012年08月14日
弁護士法人 法律事務所ホームワン

181回テーマ 「世界のビックリ判決」編
2012年8月14日 午前9:45~放送

文化放送 『くにまるジャパン』
“得々情報 暮らしインフォメーション ホームワン法律相談室”

出演
・番組MC 野村邦丸さん
・番組パーソナリティ 安西真実さん
・法律事務所ホームワン 中原俊明代表弁護士

181回テーマ 「世界のビックリ判決」編(8月14日 午前9:45 ~)

■放送内容要約(実際の放送内容は少し異なります)

邦丸
世間は「お盆休み」。そこで今回は、ちょっと趣向を変えて、世界各国の「変わった判決オンパレード」をご紹介しようと思います。

中原
ところ変われば…というわけで、我々日本人から見ると、とても不思議な法律や判決が、世界にはあるものです。インターネットで見られるニュース記事からご紹介します。
まずはオリンピックの興奮さめやらぬイギリスのお話。66歳の女性が、14歳の少年に「ある物」を販売した罪で、およそ14万円の罰金と7週間の夜間外出禁止、さらに居場所が特定される「電子タグ」の着用を命じられました。日本ではまったく問題にならない物ですが、さて何でしょう?

邦丸
えー、何だろう? 下半身系ですかね?

中原
正解は「金魚」。イギリスは動物愛護に関して厳しい国。保護責任者の同意等がない16歳未満の人に対して動物を売ることが禁じられています。このケースでは、ペットショップを経営する女性が年齢の確認や飼育方法を確認せず、14歳の少年に金魚を売ったことが問題となったわけです。ただこの少年は当局が「おとり捜査」のため送り込んでいたこともあり、「やり過ぎじゃないか」と話題になったそうです。

邦丸
少年を使っておとり捜査まで!

中原
続いて、アメリカのお話です。ある男性が全裸でいるところを目撃され訴えられました。ただ普通は問題ない場所なんですね。どこだと思いますか?

邦丸
問題ない場所?自分の家?

中原
正解です!裸で台所の窓近くでコーヒーを飲んでいたら、たまたま通りがかりの人に目撃されてしまい、その人が「故意に裸を見せ付けた!」と訴えたんです。事件は法廷に持ち込まれることになりましたが、この男性が「朝の忙しいときで、外に人がいるのに気づかなかった」と主張したのが認められ、最終的には無罪になりました。しかし、この判決を勝ち取るまで、およそ半年の時間と100万円前後裁判費用がかかったそうです。

邦丸
ええっ、私も危険ですね。風呂上がりに裸でビール飲んでますもん!

中原
ちなみにシンガポールではこの件について法律で禁止しています。「公序・迷惑行為に関する法律」の中で、「何人も公共の場所、または私的な場所であっても、公共の場所から見えるところで裸になってはいけない」と定められており、違反すると13万円以下の罰金か3ヶ月以下の禁固刑、またはその両方が科せられるとか…。

邦丸
海外ではカーテンが閉まっているか、ちゃんと確認した方がいいかもしれませんね。

中原
最後にイタリアの電車の中で起きた事件をご紹介します。30代の男性が、向かい側に座っていた50代の女性に「とんでもない!」と訴えられた。さて何をしたんでしょう?

邦丸
皆目見当がつかないんですが…。

中原
正解は「見つめすぎた」。2人は電車で会うのは2回目で、前回は隣に座り、翌日は向かいに座りました。女性の主張によれば、隣に座った時は「近付きすぎ」向かいに座ったら「電車を下りるまでじっと見つめられた」とのこと。男性には結局、「禁錮10日と罰金40ユーロ」の有罪判決が下されたそうです。

邦丸
女性に見とれるだけでも罪になるとは…。「郷に入れば郷に従え」と言いますが、日本の常識は世界の非常識かもしれません。知らない土地では慎重に行動したいものですね。