文化放送『くにまるジャパン』に刑事事件担当チーフ・中西敏朗氏が出演 147回テーマ 「年末の防犯対策」編

2011年12月13日
弁護士法人 法律事務所ホームワン

147回テーマ 「年末の防犯対策」編
2011年12月13日 午前9:45~放送

文化放送 『くにまるジャパン』
“得々情報 暮らしインフォメーション ホームワン法律相談室”

出演
・番組MC 野村邦丸さん
・番組パーソナリティ 鈴木純子さん
・法律事務所ホームワン 刑事事件担当チーフ・中西敏朗氏

147回テーマ 「年末の防犯対策」編(12月13日 午前9:45 ~)

■放送内容要約(実際の放送内容は少し異なります)

邦丸
年末、なんとなく慌しいこの時期ですが、うっかりして思いもよらないトラブルに巻き込まれる、そんなケースもたくさん出てきそうですね。

中西
忘年会などお酒を飲む機会が増えますから…
泥酔しての暴力沙汰、セクハラなどが起きやすい時期です。
同じ店に居合わせた客同士が、最初は意気投合してたのにだんだん口論になってしまったりするんです。
また顔見知りが相手だと、理性がどこかに行ってしまい、とんでもないトラブルになる可能性があります。
刑事事件に発展することも珍しくないんです。

邦丸
ひどい酔っ払いは、本当に迷惑ですよね。

中西
迷惑どころか、処罰の対象になります。
「酒に酔って公衆に迷惑をかける行為の防止等に関する法律」通称「酒酔い防止法」によりますと、「酩酊者が公共の場所又は乗物において公衆に迷惑をかけるような著しく粗野又は乱暴な言動をしたときは、拘留又は科料に処する」となっています。
こうした行為を警官が止めようとしたにも関わらず、従わない場合は、罰金刑もありますし、もちろん傷害罪や暴行罪に問われる場合もあります。

邦丸
酒気帯び運転は、一緒に乗っていた人も処罰されますが、たとえば酒に酔った人が暴行を起こした場合、一緒に飲んでいた人が罪に問われたりするんでしょうか。

中西
そそのかしたり、煽ったりは、対象になる可能性はあります。
それと無理矢理飲ませるいわゆる「アルハラ」は傷害罪、泥酔者をほったらかしにして帰ってしまうと「保護責任者遺棄罪」に問われることもあります。
逆に酔っ払いにからまれそうなときは、できるだけ無視する。
お店で因縁をつけられたら、店の人に間に入ってもらったり第三者に間に入ってもらって、早めにトラブルを避ける。
個人的なアドバイスですが、危ないところには近づかない、「君子危うきに近寄らず」を実践するとよいでしょう。

邦丸
さて、これから年末年始、自宅を留守にすることも増えます。
「空き巣」のニュースも増えてくる時期ですが、簡単な防犯対策があれば、教えていただけますか?

中西
昔、空き巣犯から直接聞いた話ですが…
まずオススメは室内で明かりをつけても外からわからない「遮光カーテン」。
空き巣は事前に、狙った家の下見をして、カーテンの開け閉めで在宅時間を確認することが多いからです。
また電気をつけっぱなしで出かけられる方もいますが、外から人影が見えないと空き巣にはわかってしまいます。
「遮光カーテン」で、室内の様子を外から見えなくするのが効果的なんです。
有効なのは人が来ると点灯する戸外のセンサーライト。
また「防犯カメラ撮影中」のステッカーも効果があります。
郵便や新聞が溜まっているのも危険ですから、配達を止めてもらう手続きも忘れないようにしたいですね。

邦丸
ただ最近は郵便局以外にも、勝手に広告を入れられたりしてすぐポスト一杯になっちゃったりしますよね。

中西
そこまで対策するとなると郵便受けを大きくしたり、中を見えない構造にするといった必要が出てきますよね。
一番安心なのは、貴重品や金目のものを信頼できる場所に預ける。
またマンションであれば、管理人さんにことづけておくことも大切だと思います。

邦丸
リスナーの皆様も、本日のアドバイスを取り入れて、トラブルのない年末年始を送っていただきたいと思います。
万が一、刑事事件に巻き込まれたら、すぐ警察や弁護士にご相談ください。