文化放送『くにまるジャパン』に中原俊明代表弁護士が出演 146回テーマ 「離婚を考えたら…」編
2011年12月06日
弁護士法人 法律事務所ホームワン
146回テーマ 「離婚を考えたら…」編
2011年12月6日 午前9:45~放送
文化放送 『くにまるジャパン』
“得々情報 暮らしインフォメーション ホームワン法律相談室”
出演
・番組MC 野村邦丸さん
・番組パーソナリティ 鈴木純子さん
・法律事務所ホームワン 中原俊明代表弁護士
146回テーマ 「離婚を考えたら…」編(12月6日 午前9:45 ~)
■放送内容要約(実際の放送内容は少し異なります)
邦丸
今週は「離婚」についてのお話です。結婚指輪をハンマーで叩き潰す「離婚式」がマスコミに登場する機会が増えましたよね。ただ、後腐れなく別れられるケースなんて、そう多くはないんじゃないですか?
中原
確かに私どもに相談に来られるようなケースですと、いろいろ揉め事が起きるのが普通です。離婚について扱うのは「家庭裁判所」ですが、いきなり裁判になるのではなく、まず「調停」から始めます。これは裁判所が仲介する話し合いのことです。
邦丸
すぐ裁判沙汰になるわけではないんですね。
中原
まず「調停」です。これは裁判所の選んだ「調停委員」が、お二人の間に入って、それぞれ話を聞きます。お互いに顔を合わせて言いたいことを言うとまとまらないので、夫婦別々にヒヤリングを行うわけです。多くの場合問題になるのが「浮気」です。
妻は夫が浮気しているといい、夫は否定する。
堂々巡りでどうしようもなくなると、いよいよ「裁判」です。
邦丸
2時間ドラマの世界ですよね。現場写真といった証拠が必要になってくるわけですね。
中原
証拠があれば話が早いですが、なかなかそうはいきません。探偵を雇うとハンパじゃないお金がかかりますから、動かぬ証拠を押さえるのは、そう簡単ではないんです。
邦丸
写真以外だと、どんなものが証拠になるんですか?
中原
最近はよく「メール」が証拠になりますが、ただ食事の約束程度では、離婚は認められません。やはり特別な関係があることが条件になりますから、それが読み取れるような内容でないといけないんですね。
邦丸
メールとなると、プライバシーの問題にもなりそうですね。
中原
メールを勝手に見るのは夫婦間でもプライバシーの侵害ですので、損害賠償の対象になります。ただ、おそらく金額は少ないでしょう。一方、メールが有効な証拠であれば,離婚紛争では利益になります。
邦丸
どちらが得か考えて、ということになりそうですね…。仮に、十分な証拠をつかんだ、よし離婚!ということになると、次に出てくるのが「慰謝料」ですよね。
中原
日本の裁判では、慰謝料には一般的な相場があります。これは、夫婦の間に子供がいるか、結婚の期間はどれくらいか、また旦那さんの収入の程度…などで変わってきます。この慰謝料とは別に,資産があれば「財産分与」で、夫婦で築いた財産の半分を請求することができます。
またこのほかお子さんの養育費、年金の分割など、こまごまとした話し合いが行われることになります。
邦丸
やはり法律的に決してハードルは低くないですね。一時的な感情のたかぶりだけではなく、しっかり考えて一歩を踏み出さないといけないんでしょうね。
中原
自分の生活、子供の将来などいろいろ考えることがあり大変だとは思いますが、思い切って離婚に踏み出そうという方、弁護士にご相談いただくのも一つの手段だと思います。