文化放送『くにまるジャパン』に山田冬樹代表弁護士が出演 119回テーマ 「個人情報とカード被害」編

2011年05月31日
弁護士法人 法律事務所ホームワン

119回テーマ 「個人情報とカード被害」編
2011年5月31日 午前9:45~放送

文化放送 『くにまるジャパン』
“得々情報 暮らしインフォメーション ホームワン法律相談室”

出演
・番組MC 野村邦丸さん
・番組パーソナリティ 鈴木純子さん
・法律事務所ホームワン 山田冬樹(やまだ ふゆき)代表弁護士

119回テーマ 「個人情報とカード被害」編(5月31日 午前9:45 ~)

■放送内容要約(実際の放送内容は少し異なります)

邦丸
ソニーのグループ企業から大量の個人情報が流出したという事件が有りましたね。
ハッカーがソニーのコンピューターに侵入して何と1億人分という個人情報が盗まれたというのですからビックリです。

山田
1人で複数のサービスを利用している人もいるので、実際には1億人にはならないようですが、それでもすごい数ですよね。今回の事件では、名前、住所、生年月日などのほか、クレジットカード情報も流出した可能性があるようです。ソニーでは、アメリカ国内の利用者がクレジットカードを不正利用されて被害を受けた場合、ひとり最大8000万円を保証する対策に着手した、と報道されています。米国では既に訴訟も起きているようです。

邦丸
個人としては、対策の取りようがないケースですよね。何か自衛策はあるんでしょうか。

山田
一般に、カード情報が盗まれた恐れがある場合は、カードそのものを盗まれた、あるいは失くした時と同様、カード会社にすぐ連絡して利用停止を申し出ます。盗難・紛失の場合、警察とカード会社に所定の方法で届出をすれば、それ以前六十日間の不正使用についても、支払い義務を免除される規定がある場合が多いんですね。ですから、その方法を使うことも考えられます。
使った覚えもないのに請求が来てびっくり…という話を耳にされるかと思います。日本クレジット協会の統計では、不正使用の被害額は、ここ数年、毎年百億円程度となっていますが、実は私も、被害に遭ったことがあるんです。

邦丸
本当ですか!

山田
カード会社から「うちのカードで新幹線の回数券を大量に買いましたか」と電話がかかってきたんです。もちろん身に覚えがないので、そう答えたところ、「カード偽造の可能性があります」と言われて驚きました。それ以前に、カードで回数券の大量購入などの前歴はないので、会社が不審に思って連絡をくれたようです。おかげで、請求書が来てびっくり…という事態にはならずに済みました。

邦丸
何か原因に、心当たりはあったんですか?

山田
まったくありません。考えられるとすれば、買物をしたとき、目の前でカード読み取り機を使わず、「裏に読み取り機がありますので、ちょっとお借りします」と見えない場所に持っていかれたときに、磁気情報をコピーされてしまったか…
あるいは、離れた場所からでもカードの情報を読み取れる特殊な機械を使って狙われたか…気づかれないうちに情報を盗み取ってしまうこうした手口は「スキミング」と呼ばれますが、私もこの被害にあったのかもしれません。

邦丸
それは災難でしたね。あと最近利用する機会が多いのが「ネットショッピング」ですが、これも基本的にはカードで決済をしますよね。

山田
不特定多数が同じパソコンを使うネットカフェで被害が。犯人はキー入力を記録するソフトをあらかじめ仕掛けておき、それを解析してカード番号などを読み取ってしまいます。ネットショッピング、オークションなどは、自分しか使わないパソコン、携帯電話を使うのが無難です。
ネット社会が身近になり、ハイテク犯罪も増えています。カードの不正使用に対する基本的な対策は、利用明細を必ずチェックし、身に覚えのない買物があったらすぐカード会社に連絡することです。