【刑事弁護】国立大助教、不正アクセス禁止法違反に
2015年10月16日
弁護士法人 法律事務所ホームワン
ホームワン 刑事弁護チームです。
国立大学の助教授が、元交際相手のIDとパスワードを使ってサーバーにアクセスし、メールを盗み見たとして,警察に逮捕されました。
報道によると,その不正アクセスは本件を含めて,少なくとも6,800回に及び,女性宛てのメールを呼んで削除したり,女性になりすましてメールを送ったりしていたようです。
これは「不正アクセス行為の禁止等に関する法律(通称 不正アクセス禁止法)違反」となります。
(不正アクセス行為の禁止)
第三条 何人も、不正アクセス行為をしてはならない。
(罰則)
第十一条 第三条の規定に違反した者は、三年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。
助教授は,ログインに関して女性の承諾を受けていたと否認しているようですが,交際時の承諾だけであったと推測されますし,また,メールの削除やなりすましメールまで女性が承諾していたとは思えず,本件を含めて厳しい処罰が待っているのかもしれません。