【刑事弁護】大阪中1死体遺棄事件に見る捜査手法

2015年08月27日
弁護士法人 法律事務所ホームワン

ホームワン 刑事弁護チームです。

中学生の死体遺棄事件。被疑者は,大阪キタに止めていた自動車を発見された後,大阪府警捜査員に尾行され,それが逮捕に繋がったと報道されています。

一般的には,尾行されていないか警戒しますから,自動車で尾行するのは大変なことだと思います。

人工衛星を利用して地球上のどこにいるのかを正確に割り出すGPSを使った捜査手法があります。

車両等に取り付けて行動を監視するものですが,任意捜査の段階で,令状のない場合,このGPS捜査は合法・違法と裁判所の判断が分かれています。

本件についてGPS捜査が行われたかどうかは分かりませんが,今後,もしGPS捜査をするなら,「検証許可状」を取って行うことになるでしょう。

この「検証許可状」は,近々,刑事訴訟法の改正がある見込みですが,現在は,電話傍受の際にも必要だとされています。