【企業法務】厚労省、パワハラ対策導入マニュアルを公表

2015年06月15日
弁護士法人 法律事務所ホームワン

ホームワン 企業法務チームです。

厚生労働省は、5月15日付で、企業の中でパワーハラスメント対策に取り組む際の参考になるよう、「パワーハラスメント対策導入マニュアル~予防から事後対応までサポートガイド~」を公表しました。同マニュアルでは、パワーハラスメント対策に取り組みたいと考える企業が参考にできるよう、6か月で一通りのメニューが導入できるモデルプランを示されています。就業規則のパワハラ規定、労使協定、従業員アンケート調査のひな形や、管理職向け、従業員向け研修用のパワポ資料、パワハラ相談対応者が使える相談記録票など、そのまま使えそうなツールが用意され、極めて実用的な内容になってます。
http://www.no-pawahara.mhlw.go.jp/download
ところで、管理職用のアンケートでは次の設問が用意されています。管理職の皆さん、心当たりは無いですか?
1 部下のミスについて「何をやっている!」と強い調子で叱責する
2 問題がある企画書について、書類を投げつけて修正を命じる
3 部下を叱責しながら近くにあったものさしで頭を叩く
4 「これ以上仕事でミスをしたら降格だ」と言う
5 職場の従業員がいる前で机を叩き、声を荒げて指導する
6 「そんな態度でよく仕事ができるな」と嫌みを言う
7 ヤル気を引き出そうとの意図で、「意欲がないなら会社を辞めるべき」とのメールを本人に送るとともに、職場の同僚も宛先に入れて送信する
8 終業後の飲み会や休日の予定に付き合うことを部下に強く指示した
9 ささいなミスについて、しつこく指導した
10 会議室に一人だけで電話番をさせるなど本来業務から疎外する
11 「説明しても分からないだろうから」という理由で打合せから外す
12 業務の相談をしているとき、パソコンに向かったままで視線を合わさない
13 明らかに納期に間に合わないと分かっていて、資料の作成を命じる
14 仕事を進める上で必要な情報を故意に与えない
15 能力に見合わない程度の低い業務を継続的に命じる
16 突然、開発プロジェクトの責任者を外し、全く経験のない業務を与える
17 手間がかかる部下に「今日はもう何も仕事しなくていいよ」と言う
18 個人的な趣味・嗜好について必要以上に聞く
19 何度も遅刻を繰り返す部下に対し、同僚の前で叱責する
20 上記に当てはまるものはない