【債務関連】安愚楽牧場に民事再生法を適用 弁済の作業開始へ

2011年09月12日
弁護士法人 法律事務所ホームワン

東京地裁は6日、「和牛オーナー制度」を運営する安愚楽牧場(栃木県那須町)が適用を申請した民事再生法による再生手続きの開始決定を行った。民間信用調査機関によると、同社の負債総額は4330億円で、今年最大の倒産となっている。東京地裁の今回の決定を受け、債務の弁済のための資産売却などの作業が動きだす。
安愚楽牧場は、繁殖牛のオーナーを募集し、生まれた子牛の売却益を配当するビジネスモデルで人気を集め、オーナーは7万3300人に上る。東京電力福島第1原発事故の影響で放射性セシウムに汚染された肉牛が流通したことなどで経営が悪化し、8月に破綻した。同社は債権者説明会で、畜産事業やホテルなどの全資産を売却して債務の弁済に充てる方針を表明した。ただ和牛のオーナーの出資金や、肥育・繁殖を受託していた畜産農家が持つ未収債権のうち、どの程度が弁済されるかは不透明だ。

※引用
2011年9月6日 時事ドットコム
「安愚楽牧場に民事再生法を適用 弁済の作業開始へ」