企業法務コラム

群馬大学病院腹腔鏡手術死亡事故 弁護団結成される

群馬大病院で肝臓切除手術を受けた患者が相次いで死亡した問題で、弁護団が2月初旬に結成され、腹腔鏡手術で死亡した患者8人のうち2人の遺族から依頼を受け、病院の安全管理体制や手術に問題がなかったか調査を始めたそうです。同病院では2010~14年、同じ医師から腹腔鏡手術を受けた患者8人が術後100日以内に死亡、09~14年に同じ医師から開腹手術を受けた患者10人が死亡したといいます。
腹腔鏡を使う肝臓の切除手術は、比較的実施しやすい「部分切除」などについては2010年4月から保険適用されているのですが、難易度の高い「区域切除」などの手術の場合は保険適用が認められていません。肝臓の腹腔鏡出術で死亡した患者の全員がこの難しい「区域切除」でした。

※参照
2014年11月17日 読売新聞
群馬大病院死亡…腹腔鏡 保険手術と偽る、診療報酬不正請求か

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法律事務所ホームワン 代表弁護士 山田冬樹

2015年02月12日
法律事務所ホームワン