ホワイトカラー・エグゼンプション 年収1075万円以上専門職が対象 厚生省案まとまる

2015年01月09日
法律事務所ホームワン

「厚生労働省は7日、「ホワイトカラー・エグゼンプション」の制度案をまとめた。
対象は年収1075万円以上の専門職に限り」「16日に開く労働政策審議会(厚労相の諮問機関)の分科会にこれらの労働時間規制の改革案を示す。」「26日召集の通常国会での成立と16年春めどの施行を目指す。」「年収と職種の条件は労政審の分科会で議論して、法案成立後に省令で定める。」「労使が①年104日の休日取得、②1ヵ月間の在社時間などの上限、③就業から翌日の始業までに一定時間の休息、のいずれかを選ぶ。」「在社時間などが一定基準を超えた社員には、医師の面接を義務付ける。」

※参照
2015年1月8日 日本経済新聞
「年収1075万円以上の専門職対象 労働時間規制外す」

(評)
週40時間を超える時間外労働、休日労働については、割増賃金が発生するのが本来であるが、こういった労働時間規制を除外(エブゼンプション)しようというのがこの「ホワイトカラー・エグゼンプション」制度だ。
2007年にも同様の法案が国会に提出され、そのときは「年収900万円以上」「企画・立案・研究・調査・分析の5業務に限る」との基準を設けていたが、「残業代ゼロ法案」などと批判され、結局与党も法案可決を断念した経緯がある。
昨年の6月の政府作成の成長戦略では、対象を年収1000万円以上としたが、今回の改正案は更にそれを下回り、かつ職種も絞られる内容となった。
もっとも、こうした年収基準、対象職種は法律の中に直接うたわれることは無く、施行規則という名前の省令に任されることになる。

法律事務所ホームワン 代表弁護士 山田冬樹