本音と建前が体罰を助長

2013年09月13日
法律事務所ホームワン

天理大学の柔道部暴行問題の再調査で、ブラジル・リオデジャネイロ世界選手権金メダリストの大野将平選手(21)(主将解任)ら部員12人の新たな暴行が判明した11日、同大学は、10日付で大野選手を含む4年生5人を停学30日、2年生5人を停学14日、1年生2人をけん責の処分にしたと発表した。
天理大は5日、5~7月に3回の暴行事案があったとして全柔連に調査結果を報告。柔道部の無期限活動停止などの処分を発表したが、全柔連が調査不十分とした。再調査では、大野選手が主将となった昨年11月以降を対象に、6~9日に全部員93人のうち不在の4人を除く89人に聞き取りが行われた。

(評)
本音と建前を使い分けるのが、日本人の特徴。こうした特徴は、良い方向にも悪い方向にも作用する。体罰問題についていえば、明らかに悪い方向に作用していると言ってよいだろう。体育会で体罰がいつまで経ってもなくならないのは、組織が表面では謝罪しても、裏ではそれが必要悪どころか、良き伝統と考えられているからだ。
「そのときは大変だけど、後になってみれば、良い思い出だよ。」「お互い信頼関係があるからできる話だよ」「こういうのを問題にするやつって、だったらなんでうちの部に入るのよって言いたくなる。」
身内同士では、こういう話で盛り上がっているはず。そこを教育するのが学校の役割だろう。

法律事務所ホームワン 代表弁護士 山田冬樹