企業法務コラム

上期の世界のM&Aは25%減、年内の急回復は見込めず

トムソン・ロイターの暫定データによると、今年上期(6月19日まで)の世界の合併買収(M&A)は1兆ドル強で、前年同期の1兆3300億ドルから約25%減少した。世界経済の不透明感を背景に企業の事業拡大意欲が後退した。銀行関係者は、M&Aが年内大幅に回復するとはみていない。

M&Aリーグテーブルで首位は米ゴールドマン・サックス(GS.N: 株価, 企業情報, レポート)で、2位は米モルガン・スタンレー(MS.N: 株価, 企業情報, レポート)。前年同期から変わらなかった。国別で見ると、米企業を対象としたM&Aは、上期は2990億ドルと前年同期比で44%減少し、上期としては2003年以来で最も低調。ピークだった2007年上期と比べると70%近く下回っている。欧州のM&Aは7%減の3540億ドル。アジア太平洋地域(日本を除く)は23%減の1750億ドルだった。アジアでは中国を対象とした案件が目立ったが、インドネシアやマレーシアも急速に持ち直した。

*世界のM&Aに関するグラフィックは、こちらでご覧になれます。
r.reuters.com/kyb46q

※引用
2012年6月22日 ロイター
「上期の世界のM&Aは25%減、年内の急回復は見込めず」

2012年07月19日
法律事務所ホームワン