企業法務コラム

零細企業倒産、3年連続で増加…帝国データバンク

帝国データバンクは、2011年度(2011年4月~2012年3月)における零細企業の倒産動向の調査結果を発表した。調査の対象は負債5000万円未満の企業。

2011年度における、零細企業倒産は5923件。全体の倒産件数に占める割合は3年連続で増加し、51.8%となった。月別で見ると、2011年4月以降、5か月連続で前年度を上回った。その後は、前年度を下回る月もあったが、一進一退をしながら増加傾向にある。特に2月においては、前年度比25.2%増と大幅に増加。全体の倒産件数が減少傾向にある中で、零細倒産が非常に高い水準で推移している。

帝国データバンクでは今後について、2013 年3月に中小企業金融円滑化法が終了することで、零細企業の資金繰りがさらにひっ迫すると予想。他にも、信用保証協会による中小企業向け保証制度の縮小が検討されるなど、零細企業を取り巻く経営環境は厳しいままであり、零細倒産は、今後も増加基調で推移する可能性が高いと見ている。

※引用
2012年6月19日 レスポンス
「零細企業倒産、3年連続で増加…帝国データバンク」

2012年06月25日
法律事務所ホームワン