企業法務コラム

米、債務上限引き上げ法成立

オバマ米大統領は2日、米議会を通過した政府債務上限引き上げ法案に署名し、同法が成立した。債務上限(現行14兆2940億ドル)を最低2・1兆ドル(約162兆円)引き上げることが可能となる。同法成立は米国債の債務不履行(デフォルト)回避期限当日という綱渡りだった。今後は年末に向けた財政赤字削減の抜本策に焦点が移るが、12年大統領選をにらみオバマ政権と共和党との攻防は一段と激化しそうだ。

◆米債務上限引き上げ法の骨子◆
・次期大統領選が終わる12年末まで必要な約2兆1000億ドル(約162兆円)分の債務上限引き上げを可能にする
・総額2兆5000億ドルの財政赤字削減を目指す。第1段階として、10年間で1兆ドル近くを削減
・第2段階として、超党派「特別委員会」を設け、社会保障給付見直しや税制改革を含む1兆5000億ドルの追加削減策を協議する
・特別委は追加の赤字削減策を今年11月までに議会に報告、議会は年内に追加策を採決する
【共同】

※参照
2011年8月3日 毎日新聞 東京夕刊
「米国:債務上限問題 引き上げ法成立 大統領「一層の赤字削減」」

2011年08月05日
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