企業法務コラム

7月貿易収支は2ケ月連続の黒字、輸出減少拡大も改善傾向は維持

財務省が8月18日に発表した7月貿易統計速報によると、貿易収支は725億円の黒字。貿易黒字は2カ月連続。東日本大震災後の赤字転落からは持ち直しつつあるが、黒字額は前年比90.8%減と小幅にとどまった。
輸出は前年比3.3%減の5兆7819億円、5カ月連続で減少。減少品目は、船舶(同31.0%)、半導体電子部品(同15.0%)、自動車(同3.8%)など。船舶の減少が大きいのは韓国に受注を奪われているからだ。韓国はウォン安のため、船舶の建造費が3割ほどは安い。韓国造船業は技術水準も向上しており、掘削船、LPG運搬船等、高度の造船技術を要するものも、韓国に受注を奪われている。
電子部品の輸出額の減少は、DRUMが値崩れを起こしている影響が大きい。

※参照
2011年8月18日 ロイター
「7月貿易収支は2ケ月連続の黒字、輸出減少拡大も改善傾向は維持」

2011年08月22日
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