企業法務コラム

OPEC総会は増産合意できず、サウジは単独で増産の可能性

石油輸出国機構(OPEC)総会は8日、サウジアラビアなどが提案していた増産に関して合意に至らず、事実上の据え置きとなった。サウジのヌアイミ石油相は、湾岸4カ国が生産量を日量150万バレル引き上げ同3030万バレルとするよう提案したのに対し、リビア、アルジェリア、アンゴラ、エクアドル、ベネズエラ、イラクおよびイランの7カ国が反対したと明らかにした。
原油の追加供給が必要かどうかをめぐり意見の相違がある一方で、協議が決裂した背景には、中東・北アフリカ情勢の緊迫化による政治的影響や、消費国に対する対応の違いがあるとアナリストはみている。イランが3カ月後に再度同国での会合開催を提案したにもかかわらず、12月14日までOPECの次回会合は予定されていない。
サウジはすでに、6月の産油量を平均で日量50万バレル超増となる日量950万─970万バレルに引き上げることを計画。サウジの産油量が日量950万バレルを超えるのは、原油価格が過去最高の1バレル=147ドルをつけた2008年夏以来。
OPEC事務局によると、下期の原油需要は、現在のOPEC生産量の水準を日量170万バレル上回る見通しで、原油価格が再び上昇するのを防ぐには、供給拡大が必要な可能性を示唆している。

※引用元 
2011年6月13日 ブルームバーグ
「機械受注は4カ月ぶり減少、予想下回る-判断「一部で弱い動き」(2)」

2011年06月14日
法律事務所ホームワン