企業法務コラム

田辺三菱製薬、足利工場に立ち入り調査

田辺三菱製薬は1月26日、子会社の田辺三菱製薬工場が栃木・足利工場で生産している医療機関向け注射薬について、製品の安全性を確保するために出荷前に行う試験を実施していなかった製品がある、と発表。厚生労働省は同日、足利工場に立ち入り調査を行った。

対象となったのは「リプル注」、「パルクス注」、「リメタゾン静注」、「パズクロス注」の4製品。田辺三菱は、大正製薬が販売している「パルクス注」をのぞく、3製品6品目、約200万本を自主回収する。

経営責任について土屋社長は「医薬品メーカーとしての信頼を失う事態になったことは、申し訳なく思っている。今は危機的状況を乗り切るのが最大の責務」と事態を受けた辞任については否定したとのこと。

※参照ニュース 
2011年1月26日 東洋経済オンライン
「田辺三菱製薬が注射薬を自主回収 業績影響は必至か」

2011年02月07日
法律事務所ホームワン