企業法務コラム

消費をネット通販がけん引、百貨店初売り好調

2008年秋のリーマン・ショック以降冷え込んでいた個人消費が少しずつ回復してきた。
年明けの商戦では、インターネット通販が大きく伸び全体をけん引。
大手のヤフーが運営する通販サイトでは今月1~10日の売上高が前年同期比20%増。楽天の通販モールも同期間の売上高が30%伸びた。衣料品や化粧品などの販売が好調だった。休日でも注文の翌日に配達したり、送料無料のサービスが充実。家にいながら買い物をしやすい環境が整ってきたことも急伸の背景にある。
既存の小売業でも売り上げが持ち直しつつある。2日に百貨店で始まった初売り。10日までの既存店売上高は、高島屋が前年同期比4.5%増、大丸松坂屋百貨店が3.3%増。洋服や雑貨のセール品が好調で「今月の売上高は前年を上回りそう」(三越伊勢丹ホールディングス)という。
エコノミストの間では、政策効果の息切れやたばこ値上げの影響で 10年10~12月期はマイナスに転じるが、その後再び緩やかな回復基調に戻るという見方が大勢だ。ただ、10年7~9月期の名目ベースの個人消費はリーマン・ショック前の水準に達していない。

※参照ニュース 
2011年1月12日  日本経済新聞 電子版
「消費に薄明かり ネットけん引、百貨店初売り好調」

2011年01月31日
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