企業法務コラム

民事再生法適用を申請:恋愛ゲームやローマ風呂で人気の老舗旅館(熱海市)

帝国データバンクによると、静岡県熱海市の大型温泉旅館「ホテル大野屋」を経営する大野屋本店(熱海市)が19日、静岡地裁沼津支部に民事再生法の適用を申請した。
1934年に温泉旅館として創業し、「ローマ風呂の大野屋」として全国的に知られ、バブル期には団体客を中心に高い客室稼働率を誇った。さらに近年ではコナミが6月に発売した話題の恋愛シミュレーションゲーム「ラブプラス+(プラス)」に実名するなどの舞台となり、その相乗効果を狙い予約時に「ラブプラス+」と告げれば男性1人でも布団を2組用意するサービスなどを実施。ファンには好評を得ていた。
しかしながら、客室数は174室と、熱海では最大手クラス。大野屋も「多少の集客増では経営を支えられなかった」という。負債は約21億5000万円。通常通り営業は続ける。

※ 参照ニュース 
11月19日 時事ドットコム
「大野屋本店が民事再生申請=「ローマ風呂」、ゲームの舞台」

11月20日 MSN:産経ニュース
「“ラブプラス+効果”の思惑外れ 「ホテル大野屋」破綻の背景」

2010年12月08日
法律事務所ホームワン