企業法務コラム

中国が約3年ぶりに利上げ

中国人民銀行(中央銀行)は10月19日、期間1年の預金金利と貸出金利をそれぞれ25ベーシスポイント(bp)引き上げると発表した。利上げは約3年ぶりになる。インフレとカネ余りの懸念が高まる中、緩和気味だった金融政策を引き締め方向に転換する。

利上げは欧米などの市場に大きな影響を及ぼし、原油や金が下落、欧州株式市場もマイナスに転じたほか、ドルは大幅に上昇した。

これまで人民銀行は世界経済の不透明感から、利上げに慎重な姿勢を続けてきたが、この時点で利上げに踏み切ったのは、21日に発表される7~9月の国内総生産(GDP)が上回ったためとの見方も出ている。

注:ベーシスポイント(bp) 0.01%。金融分野で債権の利回りや、金利の変動に用いられる単位。債権の利回りにおける最小単位。

※ 参照ニュース
10月19日 プレジデント・ロイター
「中国が約3年ぶり利上げ、資産価格と物価の上昇への懸念反映」

10月19日 日経新聞 電子版
「中国が0.25%利上げ 2年10ヶ月ぶり、インフレ懸念」

2010年10月28日
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