企業法務コラム

鉄鉱石価格、13%下落の見通し

英豪系資源大手リオ・ティントは9月2日、10-12月期の鉄鉱石価格が7-9月期に比べて13.3%下落し、「持続可能な水準」に達するとの見通しを示した。鉄鉱石部門の幹部によると、前四半期の平均インデックス価格に基づく新メカニズムから計算すると、第4・四半期の鉄鉱石価格は1トン127ドルとなる見込みであるという。

ブラジルのヴァーレも、独自の四半期ベースの価格決定メカニズムに基づき、10月に価格を10%引き下げる方針を示している。英豪系資源大手のBHPバリトンも同水準で決着する見通しである。

値下げは、高い価格でも積極的に買っていた中国が在庫調整のため生産を抑え、一時的に原料需要が落ちていることが主因である。鉄鉱石と原料炭の価格は今年4月から四半期ごとに価格が改定される仕組みとなったが、値下げは初めてとなる。

※ 参照ニュース
9月2日 プレジデント・ロイター
「リオ幹部、鉄鉱石価格は第4四半期に13.3%下落と予想=報道」

2010年09月17日
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