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文化放送 『 くにまるジャパン 』に三瀬宏太(みせ・こうた)税理士が出演 ■テーマ「資金繰りと向き合おう」

3月1日(火)OA文化放送 『 くにまるジャパン 』に三瀬宏太税理士が出演
文化放送『くにまるジャパン』  
“ 得々情報 暮らしインフォメーション ホームワン法律相談室 ” 

出演
・番組パーソナリティ 鈴木純子さん
・法律事務所ホームワン 三瀬宏太税理士

テーマ「資金繰りと向き合おう」(2011年3月1日 午前9:45?放送)

■放送内容要約(実際の放送内容とは若干異なります。)

邦丸
いよいよ年度末、三月に入りました。今月で決算という企業も多く、会社のお金のやりくりと向き合わざるを得ない時期ですね。
そこで今日のテーマ「資金繰りと向き合おう」。「資金繰り」私たちも給料日前にはよく使う言葉ですが、正確にはどういう意味なんでしょう。
三瀬
「資金繰り」は、会社の「お金のやりくり」。より正確に言えば、会社にとって大切な「お金の流れ」を計画と実績とを比較しながら、管理する活動のことです。
邦丸
なるほど。しかし、世間一般的に、「資金繰り」という言葉を使う時には、どちらかというと「苦労」が付き物のようですが?
三瀬
それは、ほとんどの中小企業は借金を抱えているから。この不況で業績が悪くなり、赤字になると、当然のことながら借金返済が大変になってしまいます。
邦丸
それでも、景気が悪い中、黒字が出ている会社は「資金繰り」の心配はありませんよね?
三瀬
そんなことはありません。黒字の会社でも、借金返済と税金の支払いのため、さらなる借金が必要になる場合もあります。税金は過酷なんです。
邦丸
え? 黒字なのに借金ですか?
三瀬
黒字決算の会社では、法人税・住民税・事業税、合わせて儲けの4割強を持っていかれてしまいます。さらに借金があれば、残りの6割から返すわけで、それだけでアップアップになってしまうんです。こんな会社、実はたくさんあるんですね。
邦丸
厳しいなぁ。企業経営者にとって「資金繰り」は宿命のようなものですね。
三瀬
ですので、頼りになる専門家に相談しながら、健全経営を目指していただきたいと思います。
邦丸
それが賢い経営術といえそうですね。専門家に相談する上で、大事なことはありますか?
三瀬
まず「できるだけ早くご相談を」と言う事です。法人税は会社の所得に対してかかりますから、決算日を過ぎてからの相談では手遅れ。決算の数字を見て「もっと工夫ができたかも」と思った経営者の方は、来年に備え早くからプランを立てていただきたいと思います。
邦丸
具体的にはどういったものですか?
三瀬
まず年度始めに「資金繰り表」を作ります。月単位で、儲けと借金の概算をあてはめ、一年間のプランを立てましょう。黒字の企業でも、資金繰りに失敗すれば倒産も。年間を通じたお金の出入りをじっくり検討しましょう。
邦丸
3月決算の会社なら、今が、プランを練る時期ですね。
三瀬
その後は、毎月か、少なくとも三ヶ月ごとに、 プンと実績を比較して資金繰りを把握します。そして半年、あるいは9ヶ月過ぎたところが重要。この時点で一度仮決算をして顧問税理士など、専門家の知恵を借りてください。
邦丸
軌道修正を行うんですね?
三瀬
例えば利益が出そうなら「来期予定の設備投資を前倒しにする」「不良資産を処分」「税制上の優遇制度活用」などをオススメします。
逆に、業績が悪ければ「来期の賃金手当てを早めに進めておく」  「前期に支払った法人税を還付してもらう」…など資金繰りの調整が必要でしょう。状況に応じアドバイスをします。
邦丸
赤字でも黒字でも。「資金繰り」を一人で抱え込まず、客観的な専門家のアドバイスが重要という事ですね。

2011年03月01日
法律事務所ホームワン