企業法務コラム

米、法定債務引き上げをめぐる懸念

バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は、6月14日、米国が14兆3000億ドルに設定されている法定債務上限を引き上げられなかった場合、米国に対する信任が著しく損なわれる恐れがあるとの懸念を示した。
同議長は財政健全化に関する会合での講演の準備原稿で、法定債務上限の引き上げ問題を迅速に解決することができなかった場合、米国は現在受けている最上位の「トリプルA」格付けを失う恐れがあり、また、基軸通貨としてのドルの地位が危ぶまれる可能性があると警告。「米国債の元本償還、もしくは金利の支払いがわずかな期間停止されただけでも、金融市場、および支払いシステムにおける深刻な混乱をきたす恐れがある」と述べた。

※参照
2011年6月14日 ロイター
「米債務上限めぐる争い、危機もたらす恐れ=FRB議長」

2011年06月16日
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