企業法務コラム

4月1日から登記手数料の一部が値下がり

本年4月1日から、登記事項証明書交付等、登記手数料の一部が、以下の通り値下がりする。

登記事項証明書(謄抄本) 700円→600円
閲覧・登記事項要約書   500円→450円
印鑑証明書        500円→450円
証明(地図等)       500円→450円

※参照
2013年3月  法務省民事局
「登記手数料についてのお知らせ」
http://www.moj.go.jp/content/000108361.pdf

(評)
私が弁護士になったころは、登記がまだコンピュータ化されておらず、今とはずいぶん違った。
そもそもバブルの真っ盛りで、都内の登記所には人があふれかえっており、登記簿謄本をとるのに、都内だと2時間待ちは当たり前。3時ころに行くと、出来上がりは明日とか言われ、舌打ちしながら事務所に帰った記憶がある。
ただ、便利だったこともある。当時、地方だと、登記簿謄本の並んでいる書架に立ち入ることができたし、都心でも100件近くの物件を一緒にファイルしたものをそのまま渡された。そのため、1件分の閲覧手数料で、何十件も見ることができたのである。
しかし、登記簿を閲覧中に、偽造した登記簿を差し替える輩が多数現れ、直接原本を手に取ることができなくなった。ナニワ金融道にもそんなシーンがあった記憶がある。

法律事務所ホームワン 代表弁護士 山田冬樹

2013年03月06日
法律事務所ホームワン