企業法務コラム

都商工連、年末の金融相談窓口を開設。「とことん頑張る前に」相談を

東京都商工会連合会は29、30の両日、中小・零細企業向けに緊急金融相談窓口を開設する。休日返上で経営指導員2、3人を動員し、窓口と電話で相談に乗る。対応は9―17時。窓口では企業の課題に応じて急を要する資金繰りへの対応をはじめ、経営改善計画書の作成や金融機関との交渉方法などを助言する。課題解決まで時間に余裕がある企業には後日、中小企業診断士や税理士などの専門家を派遣して、経営支援を確実にする。
詳細は都商工連経営支援課(042・500・3063)へ。

2012年12月21日 中小企業基盤整備機構 J-net21
「都商工連、金融相談の窓口開設」
http://j-net21.smrj.go.jp/watch/news_tyus/entry/20121221-05.html

(評)
中小企業金融円滑化法が2013年3月末に終了する。しかし、申請があれば支払猶予に応じるというような緊急対応的な扱いはなくなるが、1年以内に「実現可能で抜本的な」経営改善計画(実抜計画)が作成できるなら、支払猶予は認められる(この点の審査基準が恒久的措置のため)。
都商工連は、東京・多摩地域でも「破綻が懸念される中小・零細企業は3000―4000社」と想定しているという。出血が進めば進むほど、助かる会社も助からなくなる。「とことん頑張ってみてから」ではなく、「とことん頑張る前に」相談すべきだ(当事務所でも相談に応じています)。

法律事務所ホームワン 代表弁護士 山田冬樹

2012年12月27日
法律事務所ホームワン