企業法務コラム

企業の後継者不在57% 小規模業者ほど深刻

帝国データバンク静岡支店のまとめによると、県内企業の57・4%が、トッ プの後継者不在で悩んでいる。同支店は「小規模業者ほど後継者不足が目立つ」と指摘。高い技術を持ちながら後継者不在で廃業するケースもあり、中小企業に とって事業承継が深刻な課題であることが浮き彫りになった。

後継者不在率の全国平均は67・2%で、本県は都道府県別で36番目。調査対象1万6898社のうち、9693社が「後継者がいない」「未定」などと回答した。

規模別でみると、年商1億円未満の零細企業が66・2%と最も高く、規模の小さい企業ほど不在率が高かった。1千億円以上の大企業は12%にとどまっている。

業種別では建設66・3%、サービス業61・2%、不動産57・9%―などと続き、県内主力の製造業も51・8%と半数を超えた。
 
同支店は「ものづくりを支える中小企業の事業承継がストップすれば、国内全体の技術力の低下につながりかねない」と指摘。対応の遅れについては「内需縮小など売り上げがじり貧になる中、事業継続をためらう中小・零細企業も多い」とみている。

※引用
5月9日 静岡新聞
「企業の後継者不在57% 小規模業者ほど深刻」

2012年06月04日
法律事務所ホームワン