企業法務コラム

中国・大連、外国人の社会保険加入義務を猶予

中国で働く外国人の社会保険料徴収を巡る問題で、大連市政府(遼寧省)は、外資系企業の投資の導入を優先させるため、外国人の加入義務付けの適用を暫定的に猶予することを決定した。
外国人の加入は中国政府が7月に導入した社会保険法の柱のひとつで、10月15日に施行された。
大連市はこれに従い8月末に外国人加入の導入を表明。併せて9月納付分から保険料の徴収方法を変更した。
しかし、同市の外資系企業の約3割が日系企業であり、企業や個人の保険料負担を地域より重くすることで日本企業誘致に悪影響がでることを懸念したようだ。
同市の決定は暫定的なものであるが、いまだ詳細な措置を決めていない他の地方政府にも影響を与えそうだ。

※引用
2011年12月17日 日本経済新聞 電子版
「中国・大連、外国人の社会保険加入義務猶予 企業誘致優先」

2011年12月26日
法律事務所ホームワン