企業法務コラム

中国、新幹線特許を既に出願

中国政府・国有企業が、日本や欧州から導入した技術に基づいて改良・開発した高速鉄道(中国版新幹線)車両について、特許の国際出願を容易にするための特許協力条約(PCT)に基づき、21件の技術特許を既に出願していたと鉄道省幹部が書面で認めた。
中国は現在、米国、ブラジル、欧州、ロシア、日本での特許取得を目指している。
報道によると、8件の申請については国際予備審査を通過し、今後、本格的な手続きに入るという。中国国有企業は日本の川崎重工業やドイツのシーメンスなど日欧企業から技術供与を受け、高速鉄道車両を改良・開発。しかし、中国側は北京-上海新幹線の主力車両となる最新型について、海外の技術を発展させ、独自開発したとの立場だ。日欧企業は、海外への輸出は契約違反だと不満を示しており、特許紛争に発展する恐れもある。

※参考
2011年6月28日 時事ドットコム
「新幹線特許、既に出願=日欧と対立激化か-中国」

2011年07月05日
法律事務所ホームワン