企業法務コラム

水野・前日銀審議委員、為替介入を肯定

水野温・前日銀審議委員は8月31日のロイターとのインタビューで、米国経済など海外要因による円高進行をけん制する為替介入は一定の理解を得られるのではないか、との認識を示した。

政府の対応としては、「円高に対して懸念は表明すべきだと思うし、言葉で介入を示唆した時にやらないと逆効果になる。それを含めて、多様な投資家がいる為替市場とのコミュニケーションを、政府はもっと戦略的かつ大胆にやらなければならない」言及した。

8月30日の金融政策決定会合後は再び、円高・株安となっており、「金融緩和をやった割に、マーケットをうまく味方につけられず、特に海外投資家からの評判は極めて悪い」と指摘している。さらに追加の金融緩和政策を発表したことについて「臨時会合を開いてまでやるような内容ではなかった」と述べた上で、「何もしないというのも選択肢だった」と述べた。

※ 参照ニュース
8月31日 プレジデント・ロイター
「円高けん制介入に一定の理解、国債買入増は日銀の選択肢にならず」

2010年09月07日
法律事務所ホームワン