法人破産の事例

会社の概要
業種 販売業
年商 1億~1億5000万円程度
従業員 10名以下
規模や負債状況 債権者数20名以上 負債総額1億5000万円以上
状況 設立当初から赤字で、黒字転換することもなく、慢性的な赤字経営による負債。

経営状況

バブル崩壊後に有限会社として設立するも、販売代理店の新規開拓が進まず、初年度から赤字経営。その後も、取引先の廃業・倒産などが主たる原因で、年商は減少する一方。

また、代表者を変更したり、有限会社から株式会社に組織変更したりすることによって経営改善を図るも、慢性的な赤字経営や経費の浪費(接待等)などもあり、累積赤字は増加の一途をたどっていた。

従業員に対する給与の未払いも発生し、訴訟を起こされて判決まで取られてしまうような状況であった。

そのような状況であったため、代表者は、経営を継続することは困難であると判断し、ホームワンを訪れて弁護士と協議した結果、営業を停止し、破産手続きを進める決心をした。

ホームワンの対応

ホームワンが代理人となり、およそ1ヶ月の期間、代表者に代わって買掛先や元従業員(債権者)に対し、同社の現況や破綻に至った経緯などについて、誠意をもって説明を行った。

他方で、未回収となっている売掛金を回収するなどして、破産手続きに必要な費用を用意できる状況を整えた。これにより、委任を受けてからおよそ1ヶ月後に破産手続きの申立てを行い、半年の裁判手続きを経て、無事に破産手続きを完了した。

なお、代表者は、関連会社に正社員として就職し、安定した収入を得られるようになり、新たな再出発を果たすことができた。